「ゲームばっかりして!」と子どもに対して不満に思うお父さんお母さん。どの程度のゲーム時間が適切かうちの子はやりすぎではないかと考えたことはありませんか?
我が家ではゲーム時間にいくつかのルールとご褒美制度をとり入れ、学力を伸ばしながらゲームを楽しむ環境をつくることに成功
それにより息子たちは自己管理能力が身につき進学校に進むことができました
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ゲーム時間と学力
この段落ではゲームによる学力低下について調べた田中辰雄氏の文献を引用しています
参考文献:LOCOM Discussion Paper Series 2020年1月ゲームによる学力低下に閾値はあるか―想起による大規模調査― 田中辰雄(慶應義塾大学経済学部 教授 / 国際大学 GLOCOM 主幹研究員)手法は 15,000 人に過去を振り返ってもらうサーベイ調査です。
論文の要旨を引用すると、中学生の場合のゲームによる学力低下の閾値が1時間であることがうかがえます
子供のゲームを禁止しなくても「自分で時間の管理が出来ること」が重要であることが分かります
ゲームプレイ時間のルールの作り方
さらに、田中辰雄氏はゲームと学力の関係を中学から高校への進学を題材に調べました
成人した対象者に中学時代のゲームプレイ状況を思い出してもらい、その後進学校に進んだかどうかを調べたものです
その結果、平日のゲームプレイ時間が 1 時間未満の場合
ゲームプレイをしていない人より、むしろゲームをプレイしている人の方が進学校への進学率が高いという結果を得ました
ゲームについて自分でルールを作っていればさらに進学への良いシグナルになります
なら早速「1日1時間!」と決めてしまいましょう!と思った、そこのお父さんお母さんちょっと待ってください。ルールの決め方にコツがあることも調査では明らかになっています
研究では、親がルールを決めて縛ってしまうことは、逆効果であるという可能性も指摘されています
ゲームをプレイする時間について子供にルールをつくらせ、それを守らせるように誘導するという方法が有効的
ゲームを通じて自己管理能力を養わせることが非常に大切だというのです
これは私自身も重視していたポイントで3人の子育て全員に通じるのですが、「子供たちに自分で決断&選択させる環境を作ることが大切」です
長男や次男はこんなことまで自分たちで考え、選択して進路を選んでいました
- 留学をするなら、自分でどのように調べ準備し資金を集められるのか
- 大学費用を自分で払うにはどうすればいいのか?
- 浪人分の塾は自腹(親へ借金)のため、どの塾が一番安く成績が上がるのかを調べる
高校生以降は教育費も含めてお金がかかってきます、それをどう解決していったのかもいずれ記事にする予定です
おすすめのゲームルール作り ー我が家の経験からー
我が家の息子たちは、小学校に上がる前からゲームを楽しんでいました
そんな私たちのルールはこういった内容です
- 頻度:金曜日と土曜日の夕方2回
- 時間:1日当たり40分×2回(途中休憩20分を挟む)
- その他:友人宅に遊びに行った際のゲームなどは禁止せず
「少なくない?」思われた方もいるかもしれませんが、休日は必ず外遊びに連れて行っていたので、このぐらいが適切と考えました
私たちは先ほどの調査のことを知らずに、親がルールを決めてしまいましたが1つだけ自主的に子供たちが取り組める要素を盛り込んでいました
それが「小学校に入ってからのご褒美制度」です
小学校に入ってからは「テストでいい結果=好きなことが出来る」成功体験を積ませてあげる
保育園の時点ではゲームを頻繁にすること自体、そもそも少なかったです
しかし小学生になると、周りのお友達がゲームを買ってもらうことなど遊びの環境が一変するため、子どもたちも「ゲームをしたい」というようになりました
そのため、小学生入学時以降は先ほどのルールを話し合って変更しました
- NEW:100点満点の答案を20枚集めたら、ゲームが1時間出来る
- 頻度:金曜日と土曜日の夕方2回
- 時間:1日当たり40分×2回(途中休憩20分を挟む)
- その他:友人宅に遊びに行った際のゲームなどは禁止せず
20枚も答案を集められるのかというと、可能です
小学生の場合は、頻繁に小テストを行うため、それらを合わせると年間でのテスト数が膨大になります
また小さなテストなら100点は目指しやすいです
そのため、「短時間の勉強➡テストで100点➡親は褒める➡20枚集まると自分の好きなゲームが出来る」という成果を得るために努力する習慣が身に付きます
テストの内容ごとにご褒美の内容を「交渉させる」機会を持つ
いくら小学生のテストといっても、小テスト~50個の漢字を一気に書きとる大規模なテストまであります
中学校の中間試験のような形で公立小学校のテストは実施していないため、そこそこ規模が大きく勉強を必死にしなくてはいけないテストは20枚取得ルールから逸脱した存在にしていました
あるとき、「漢字テストは普通のテストと比べて漢字を10倍覚えるし、大変なんだから、小テストの100点と同じ価値なのはおかしい」と言われたときに我が家ではルールを更に改変しました
- NEW:100点満点の答案を20枚集めたら、ゲームが1時間出来る
+α 漢字50問テストなどの大規模テストの場合は1枚で1時間ゲームが出来る - 頻度:金曜日と土曜日の夕方2回
- 時間:1日当たり40分×2回(途中休憩20分を挟む)
- その他:友人宅に遊びに行った際のゲームなどは禁止せず
特に息子たちが通う小学校は漢字テストが一番難関だったので、そのテストで100点を取ることに情熱を捧げていたのは覚えています
この努力のおかげか、長男は中学3年生の受験期に「漢検準2級」、次男は小学校3年生の時に「漢検3級」を簡単にとってしまっていました
「ゲームを利用して」勉強と自立心を養う
ゲーム時間を増やすために真剣にテストに挑む息子たち
「ゲーム時間を確保すること=勉強していい点を取ること」が形式化して、どんどん学力が伸びていきました
中学生になってからは自分を律してゲームを楽しむようになりました
そのため、このゲームルールは中学生の時点ではなしとしました
中学生にもなると「勉強をすること」の意味や意義に気づける精神年齢になります
そこで、幼少期から選択をしてきていれば、何に価値を置けば「自分の人生がどう変わるのか」という想像力につながります
ゲームの時間を決めて付き合うことのメリット
ゲームの時間を決めてよかったことは自分で考え、工夫する力を身につけたことです
- 「少ないゲームの時間をいかに効率よく対戦するか=段取り力」
- 「ゲームの時間をふやすためにテストで100点をとる=学力」
- 「準備万端ととのえてゲームにいどむ=集中力」
余談ですが、息子たちは兄弟でハマったゲームの大会に出場し、集英社が開催する全国大会で準優勝するなどゲームでも好成績を収めていました
楽しそうにいつもゲームをしている2人が、決勝戦で負けたときに本当に悔しがっていたのは「ゲームは子供たちにとって人生なのか」と驚きを感じたのは新鮮に覚えています
息子たちは大好きなゲームのために小さなころから知恵をしぼって行動していました
ゲームでつちかった体験や技術がふだんの生活や勉強にも役にたち自己管理能力も養われ見事な結果を残したのです
長男:偏差値68の都立高校合格
次男:偏差値77の国立高校合格
ゲームと勉強の両立を成功させたと断言できる結果に大満足のりょうママでした
まとめ
我が家ではテストの成績を「大好きなゲーム時間と変換できる制度」以外にも自分たちで勉強を頑張りたくなる工夫をさまざまおこなっていました
- 図書館から借りてきた本の有効な使い方
- テストで好成績だった時に必ず○○する親の習慣
この辺りについても今後記事を更新していく予定です
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最後までお読みいただきありがとうございました
調査の結果、中学生の場合平日のゲームプレイ時間 は1 時間が勉強ができるかできないかの境目の時間と判明しました
平日のゲームプレイ時間が 1 時間を超えると進学実績は低下しますが、1 時間未満ではむしろ進学実績は向上します
プレイ時間が1時間以下のとき進学実績が向上するのは、ゲームのプレイ時間を自分で制御できるだけの自己管理ができているからと考えられます
親は子どもにゲームのプレイ時間についてルールを作らせ、それを守るように指導することが望ましいのです